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第4世代と第5世代の違いを徹底比較 — K-popを追う見取り図 2026年版

「第何世代?」はK-popを追ううえで最初に迷うポイントのひとつです。公式な分類基準はなく、ファンや業界が便宜上使っている区分ですが、デビュー時期・デビュー戦略・音楽スタイル・ファン文化には明確な違いがあります。第4世代(2018年前後〜)と第5世代(2023年〜)を多角的に比較して、どこから追えばいいか整理します。

世代比較表 — 一目でわかる9つの軸

項目第4世代(2018年前後〜2022年)第5世代(2023年〜)
デビュー時期の目安2018〜2022年前後2023年以降
代表グループ(女性)aespa、IVE、LE SSERAFIM、NewJeans、BLACKPINK(後期)ILLIT、BABYMONSTER、MEOVV、KATSEYE
代表グループ(男性)Stray Kids、ATEEZ、ENHYPEN、TXTRIIZE、TWS、BOYNEXTDOOR、ZEROBASEONE
コンセプト・世界観グループ独自の世界観(KWANGYA、自己肯定など)を深く設計世界観より「メンバーのリアルな成長物語」「明るさ・親しみやすさ」を前面に
デビュー経路事務所内の長期育成・グローバルオーディションが主流サバイバル番組発のグループが急増(ILLIT・ZEROBASEONE・KATSEYEなど)
SNS・プロモーションTikTokダンス動画・Dance Practiceが拡散の中心デビュー前からShortsで認知、ティーザーが月単位で展開
グループ編成韓国人中心+日本人・タイ人など一部多国籍多国籍化が加速(米国・日本・タイ・韓国・台湾など)
音楽スタイルハイコンセプト・強烈なフック・パフォーマンス重視爽やか・明るい・親しみやすい路線が多い。ハイプ系も共存
推し活の入りやすさ作品・コンサート・ファンイベント実績が豊富リアルタイムでデビューから物語を追える。コンテンツは増え続け中

第4世代とは — 世界観とパフォーマンスを極めた時代(2018年〜2022年)

第4世代の最大の特徴は「グループ固有の世界観(ユニバース)の深さ」です。SMエンタテインメントは2020年にaespaをデビューさせ、「KWANGYA(光野)」という仮想空間を軸にした独自ユニバースを展開しました。各メンバーにAIアバター「æ」が存在し、楽曲・MV・世界設定・SNS投稿まで全方位でひとつのナラティブを作る手法は当時の業界標準を塗り替えました。IVEは「私が世界の主役」という強烈な自己肯定のコンセプトを一貫させ、「ELEVEN」「LOVE DIVE」「Kitsch」と全シングルがチャート席巻。コンセプトと音楽の連動がここまで高精度になったのは第4世代の到達点のひとつです。

LE SESSERAFIMはHYBE傘下SOURCE MUSICから2022年にデビュー。「FEARLESS」で始まり「ANTIFRAGILE」「EASY」へと続く、強さと自立を軸にしたコンセプトが一貫しています。日本出身メンバーのサクラ(元IZ*ONE)、宮脇咲良を擁し、日本市場での認知拡大に貢献。日本語での公式コンテンツ発信も充実しており、日本語話者には入口として入りやすいグループです。ENHYPENはHYBEの日韓合同サバイバル番組「I-LAND」(2020年)から生まれ、ヴァンパイアと青春を融合させたダークなコンセプトが独自路線として定着しました。

NewJeansは第4世代の「逆張り」として語られることが多いグループです。HYBE傘下ADORから2022年デビューし、当時主流だった「世界観を深く作り込む」手法に対して「世界観を前面に出さない自然体」を選択。Y2Kビジュアル、シンプルな原色、アメリカン・ポップスへの接近という独自路線が話題を呼び、「Hype Boy」「OMG」「ETA」「Bubble Gum」が次々と大ヒットしました。TikTokだけでなくSpotifyでの再生数でも第4世代グループ中屈指の数字を記録しています。

男性グループでは、Stray Kids(JYP、2018年)とATEEZ(KQ、2018年)が第4世代の看板として世界的な地位を確立しました。Stray Kidsは自作曲・自作詞が多く、音楽的な自律性が評価を受けています。ATEEZは「TREASURE」シリーズで独自の世界観を構築しながら、エネルギッシュなライブパフォーマンスで海外での人気を爆発させました。どちらも当初日本国内での認知は限定的でしたが、2022年以降はさいたまスーパーアリーナクラスのコンサートを完売させるまでに成長しています。

第5世代とは — グローバル設計とデビュー前からの認知戦略(2023年〜)

第5世代の最大の特徴は「デビュー前から世界のファンを想定して設計されている」点です。HYBEのサバイバル番組「R U Next?」(2023年放送)からILLITが誕生した例は典型的で、番組放送中にすでにグローバルな支持者が形成され、2024年3月のデビューシングル「Magnetic」は発売直後にSpotifyグローバルチャートへランクインしました。サバイバル番組というフォーマットが、デビュー前のファンダム形成装置として機能するように進化したのが第5世代の大きな変化です。

BABYMONSTERはYGエンタテインメントが4年以上かけて展開した練習生公開プログラムから生まれました。2019年から練習生の存在が示唆され、2023年にデビュー映像公開→「BATTER UP」で正式デビュー。タイ(Pharita)・日本(Ruka、Chiquita)・韓国の7人から成る多国籍構成で、アジア市場に向けて戦略的に設計されています。「SHEESH」「LIKE CRAZY(K)」とハイプ系のサウンドで第5世代ガールズグループの筆頭として認知されています。

KATSEYEはHYBEとUniversal Music Groupの共同プロジェクトから生まれた、第5世代でも特に異色の存在です。「Dream Academy」(2022〜2023年、米Amazon Prime Video)というグローバルオーディション番組から誕生し、スウェーデン・アメリカ・フィリピン・台湾・コロンビア・韓国の6カ国出身メンバー6人組。韓国語より英語楽曲が多く、K-popフォーマットを維持しながら英語圏市場を強く意識したグループとして注目されています。第5世代の「多国籍化・グローバル設計」の最先端を行く存在です。

男性グループでは、RIIZEがSMエンタテインメントの2023年戦略グループとして7人でデビュー。「Serenade」「Get A Guitar」と爽やかで親しみやすいサウンドは、第4世代男性グループのダークで壮大なコンセプトとは明確に一線を画します。ZEROBASEONEはMnet「Boys Planet」(2023年)から誕生した9人組で、デビューアルバムがHanteo初日売上記録を更新。BOYNEXTDOOR(HYBE傘下KOZ)、TWS(PLEDIS)なども2023〜2024年にデビューし、第5世代の男性グループ群を形成しています。

音楽スタイルとコンセプトの変化

第4世代の音楽的特徴

強烈なフック、重厚なサウンドデザイン、高難度振付が軸。aespaの「Savage」「Girls」、LE SESSERAFIMの「ANTIFRAGILE」のようにパワフルで攻撃的なトラックが定番です。YG・SMがプロデュース面でリードし、「コンセプトと音楽の完全な連動」を重視。パフォーマンスとして見せることが前提で制作されています。

第5世代の音楽的特徴

爽やかで明るく、聴きやすいポップ系が主流。ILLITの「Magnetic」「Lucky Girl Syndrome」、TWS「Plot Twist」のようにY2Kやシティポップの影響を受けた曲調が多い。重さより親しみやすさを優先し、初見リスナーがサビで自然に口ずさめる設計が意識されています。RIIZEの「Get A Guitar」のようなギター音を活かしたライブ感ある楽曲も第5世代の新しい流れです。

共通する変化:プロデューサー多様化

第4世代後半から第5世代にかけて、SM・YG・HYBE・JYP以外のブティック事務所(KOZ・PLEDIS・BELIFT LAB・ADORなど)が台頭し、音楽的多様性が増しました。また海外プロデューサー(米国・スウェーデン系)との協働も増え、K-popサウンドの西洋ポップス化が加速しています。

デビュー戦略の進化 — 練習生育成からサバイバル番組へ

K-popのデビュー戦略は第4世代から第5世代にかけて大きく変化しました。第4世代では、大手事務所が数年かけて練習生を育成し、デビュー直前に大規模なティーザーキャンペーンを展開するモデルが主流でした。aespaは公式ティーザーから正式デビューまで1か月足らずのサプライズ形式、IVEはSTAR SHIPが長期育成したメンバーで構成、LE SESSERAFIMはSOURCE MUSICが公開オーディション(元IZ*ONEメンバーを含む形で)で編成するなど、各社が異なる手法で「完成形に近い状態でのデビュー」を目指しました。

第5世代では、サバイバル番組がデビュー前のファンダム形成装置として機能するようになりました。「R U Next?」(ILLIT)、「Boys Planet」(ZEROBASEONE)、「Dream Academy」(KATSEYE)など、番組自体がグローバルに配信され、視聴者はデビュー前から推しメンバーに投票・応援します。デビュー時点ですでに熱狂的なファンコミュニティが存在するため、初週セールスが従来比で高くなる傾向があります。一方で、番組の人気と実際の音楽的評価が乖離するケースもあり、デビュー後の継続的な質の担保が課題です。

SNS戦略も進化しました。第4世代はTikTokのダンス動画が拡散の中心でしたが、第5世代ではYouTube Shortsを使ったティーザー・ダイジェスト動画がデビュー数か月前から公開されます。InstagramのリールやBeRealへの参加など、メンバーが「素の姿」をSNSで見せることで親近感を高める手法も第5世代グループに多く見られます。

日本語ファンへの親しみやすさ比較

グループ世代日本人メンバー日本語コンテンツ日本活動状況
LE SSERAFIM第4世代サクラ、宮脇咲良多数(日本語カバー・インタビュー)日本オリジナル楽曲あり・国内コンサート複数回
IVE第4世代なし日本語字幕コンテンツあり日本公式SNS活発・コンサート実施
aespa第4世代なし日本語版リリースあり国内ライブ実績あり
ENHYPEN第4世代なし(日本語対応あり)日本語での公式発信多数日本デビュー・国内ツアー実施済み
BABYMONSTER第5世代Ruka(ルカ)、Chiquita(チキータ)メンバーが日本語で発信日本公式アカウント運営中
ILLIT第5世代Moka(モカ)日本語コンテンツあり日本デビュー済み・国内イベント実績あり
RIIZE第5世代なし日本語字幕コンテンツあり日本公式SNSあり

日本人メンバーがいるグループはコンテンツの日本語理解が容易で、初心者の入口として特に入りやすい傾向があります。LE SSERAFIM・BABYMONSTER・ILLITは日本語ファン向けのコンテンツが充実しています。

ファン文化と推し活の違い

第4世代のファン文化

ファンダム名や公式ライトスティックが早期に確立し、グッズ・アルバム・コンサートの選択肢が豊富。IVEのEYEKONS(アイコンズ)、aespaのMY、LE SESSERAFIMのFEVERなど、ファンダム名が定着済みでファン同士のつながりも深い。推し活の選択肢が多いぶん年間コストは高くなりやすいが、リアルイベントの選択肢も豊富です。

第5世代のファン文化

リアルタイムでデビューから追える「初期ファン」の体験価値が高い。グッズ・アルバム種類はまだ少ないため初期コストは抑えやすいが、急速に拡充中。番組出身グループはデビュー前から「投票ファン」としてコミュニティが存在し、コンセプトより「人」への愛着から入るケースが多い。

共通する推し活のコツ

どちらの世代も、まずは無料で楽しめるYouTube公式MVとDance Practice動画から入るのが最もコスパが高い入口です。KPOP DISCOVERの各グループページでは「まず見る順番」を3〜5本に絞ってまとめているので参考にしてください。

どちらから追えばいい? — タイプ別おすすめの入り方

第4世代がおすすめな人

「K-popの実績あるコンテンツをまず見たい」「完成度の高いパフォーマンスから入りたい」「コンサート・ファンミーティングなどリアルイベントで応援したい」という人に向いています。IVE「LOVE DIVE」、aespa「Next Level」、LE SSERAFIM「ANTIFRAGILE」が定番の入口曲です。

第5世代がおすすめな人

「今リアルタイムで一緒に追いたい」「デビューから物語を追いたい」「多国籍グループに興味がある」「爽やかで明るい雰囲気が好き」という人に向いています。ILLIT「Magnetic」、BABYMONSTER「SHEESH」、RIIZE「Serenade」が入口候補です。

日本人メンバーがいるグループから入りたい人

第4世代ではLE SSERAFIM(サクラ・宮脇咲良)、第5世代ではBABYMONSTER(Ruka・Chiquita)とILLIT(Moka)に日本人メンバーがいます。コンテンツの日本語理解が容易で、初心者でも入りやすいのが特徴です。

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